被リンクの売買・相互リンクに対するGoogleの見解

Googleはwebサイトのコンテンツから自然発生的に生じる被リンクを自然リンクと定義して、検索順位を決定する際の重要な評価項目の1つとしています。一方で、検索順位を上げることを目的としてあたかも人気のwebサイトであるかのように見せかける目的で設置されたリンクを人工リンクと定義して、場合によってはペナルティの対象としています。
ではお金を払ってリンクを設置してもらったり、相互リンクや他サイトに被リンクを要求することはGoogleにどのように評価されるのでしょうか。

Googleの検索品質分析担当であるDiogo Botelhoによって書かれた記事には次のように書かれていました。

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上の文章が原文で、下の文章が英語に翻訳されたものです。
太字で書かれた部分に注目すると”do not buy, sell, exchange, or ask for links”と記載されています。
「被リンクを売買すること、相互リンクすること、被リンクの設置をすることを要求してはならない」ということです。
GoogleのWebmaster Trends AnalystであるJohn Muellerも2015年2月にこれらは不自然なリンクなので避けるべきだと発言しています。

これらに関してGoogleに確認をとったところ、問題となっている記事の太字部分は既に変更されているとのコメントが返ってきました。
変更された部分を英訳すると、

“do not buy, sell or ask for links that may violate our linking webmaster guidelines”

となっています。
「ガイドラインに反するような被リンクの売買、相互リンク、被リンク設置の要求はしてはならない」ということです。

このGoogleのコメントと変更された記事の内容から、ガイドラインに反しない適切なやり方を採れば被リンクを設置する要求などはペナルティの対象とはならないと考えられます。

かつては最も簡単で効果的なSEO対策と考えられていた被リンク対策ですが、検索エンジンの進歩によって安易に行うと逆効果となるリスクがあります。
被リンク対策を行う際は、Googleのガイドライン等にも目を通し、慎重に行うようにしましょう。

【参照元】
Google Clarifies: Asking For Links The Right Way Is OK