webサイトへの検索トラフィックを増やすために多くのSEO施策がなされるようになってきました。しかし、上位にwebページが表示されると実際にどのくらい検索トラフィックが増えるのでしょうか。
そこで、googleウェブマスターツールのデータを用いて、検索順位で上位表示を獲得すると実際にどれくらいトラフィックが増えるのか、クリック率を調査することにしました。
調査の結果、大変興味深い結果が得られました。
◆クリック率に関する以前の調査◆
今回の調査結果に行く前にクリック率に関する過去の調査について学んでおきましょう。
クリック率に関する調査は過去に何度もなされてきました。最初の調査は2006年に50万人以上のユーザーを対象になされたAOL 2006です。この調査を皮切りにクリック率に関して数多くの調査がなされてきました。
以下が過去の調査におけるクリック率と検索順位の関係をまとめたものです。
次が各調査で用いられた手法をまとめたものです。
各調査における「クリック率」の代表的な定義は次のようになります。
Optifyでは、「各順位のwebサイトをクリックしたユーザー数」を「上位20位までのwebサイトをクリックしたユーザー数」で割ったものをクリック率と定義しています。上位20位までのwebサイトをクリックしたユーザー数が100人で、1位のwebサイトをクリックしたユーザー数が20人であれば検索順位1位のクリック率は20%ということになります。
Slingshot SEO studyではクリック率を「ある検索キーワードによるwebサイトの訪問者数」を「総検索回数」で割ったものと定義しています。もしAというキーワードが100回検索されたとして、webサイトにAというキーワードでの検索流入が10回あればクリック率は10%ということになります。
Catalyst studyでは、クリック率はクリックにつながったインプレッションの割合と定義されます。これはwebマスターツールにおけるクリック率と同様のものです。
今回の調査ではwebマスターツールのデータを使用するので、クリック率の定義はCatalystの用いたものと同様になります。
過去の調査の結果を見ると、その手法によってクリック率が大きく異なることがわかります。
次の記事では、なぜ新たにクリック率について調査する必要があるのか、今回の調査ではどのような手法を用いるのかについてお届けします。
Googleで上位表示された場合のクリック率について②〜調査手法編〜
Googleで上位表示された場合のクリック率について③〜調査結果編〜